コミュニケーションに効くライフハック「ペップトーク」

ペップトークは「元気」の合言葉

「ペップトーク」はアメリカのスポーツの現場で生まれた、コミュニケーション法のひとつです。ペップとは英語で「元気」の意味です。相手を元気にしたい、勇気づけたい時に使いましょう。そもそもアメリカのスポーツ界でペップトークが使われるようになったのはなぜでしょう。アメリカは人種のるつぼと呼ばれているように、スポーツ選手もチーム内の人種がバラバラです。しかもプロスポーツでは監督よりも選手の年俸のほうが高いなど、チームが一体化できない要因が揃っています。そこで選手の心をまとめるためのコミュニケーション法として、「ペップトーク」が登場しました。ペップトークはチームスタッフの気持ちを一丸にし、勇気づけてパフォーマンスを向上させる魔法の言葉です。スポーツ界で登場したペップトークは、現在ではビジネスの現場など他分野でも活躍しています。

ポジティブな言葉を選びましょう

ペップトークは「ポジティブな言葉」を選んで使うのがコツです。例えばこれから大切な商談がある時に「緊張しないで」と部下に声を掛けたらどうなるでしょうか。人間は文章の主語よりも、インパクトの強い言葉を意識してしまうものです。「緊張」という言葉が頭に残るため、緊張を意識し実際に緊張してしまいます。このような時は「リラックス」というポジティブな言葉を選びましょう。「リラックスしていこう」と声を掛ければ、リラックスを意識して高いパフォーマンスを発揮しやすくなります。他にも「ミスをしないように」という掛け声を「楽しんでいこう」というペップトークに変えることができます。完成度の低い企画書を見た時も「こんな企画書はダメだ！」と言うのではなく、「君ならもっといい企画書ができるはずだよ」と言い換えましょう。ポジティブな言葉を選ぶだけで印象が大きく変わり、相手の受け取り方もパフォーマンスを良くなるでしょう。

ペップトークで魅力的な人に

ペップトークを心掛けるようになると、励まされた相手からの印象が良くなります。チームの雰囲気も良くなり、成績が上がれば上司や会社からの評価も高くなるでしょう。さらにいつもポジティブな言葉を使っているため、周囲のスタッフから好印象を得られます。いつもネガティブなことばかり言っている人よりも、ポジティブな言葉遣いの人のほうが好かれるのは言うまでもありません。また言葉には「言霊」が宿ると言われています。ポジティブなことを話すようにしているとポジティブな人生を送りやすくなります。また言葉が思考のイメージを形にします。具体的なイメージは行動に反映されやすく、まさに思考が現実化します。ポジティブな言葉は良いイメージを生み、その良いイメージは現実化されやすくなります。素敵な人生を送るためにもペップトークを口癖にしましょう。